こんにちは!2歳*男女の双子を育児中のまりーです^^
今お兄ちゃんが気管支炎になってしまい、夜中に吐くほどの咳で苦しんでいます。
そんなひどい咳に有効なのが「ホクナリンテープ」、生後半年から使うことができるので、これまで使ったことがあるかたも多いかと思います。
便利なホクナリンテープですが、以下の3つの副作用のことは知っていますか?
■かぶれ
■手足の震え
■動悸
今回は妹ちゃんが1歳すぎに手の震えと動悸の副作用が出てしまったときの体験談です。
薬剤師である私がすぐに気づくべきでしたが、動転してしまい妹ちゃんには辛い思いをさせてしまいました>_<
きちんとした知識と機転があったら回避できたことだと反省しているので、この体験をみなさんにも頭の片隅に置いていただけたら幸いです^^
「ホクナリンテープ」ってなに?
ホクナリンテープは年齢ごとに3種用意されています。
生後半年~3歳未満
3~9歳
9歳以上
写真は生後半年から3歳未満までが使えるテープですが、それぞれパッケージの色が異なっているので分かりやすいかと思います。
使い方
使い方は簡単で、背中、胸、上腕のどこかに貼ることで、皮膚から成分が吸収され気管支を広げ呼吸をラクにします。
よく「気管支によく効くように胸に貼るほうがいいんですよね」と聞かれますが、そんなことはなく、背中でも胸でも上腕でも同じ吸収率になります。
注意点としては、かぶれないように毎回貼る場所を変えることをおすすめしています。
効果は貼ってから8〜12時間後に強く出るため、就寝前に貼るとちょうど喘息が起こりやすい明け方に効果があるということになります。
1日1回貼るだけなので簡単ですね^ ^
副作用はなんでおこるの?
前述しましたが、ホクナリンテープでおこりやすい副作用は以下の3つです。
■かぶれ
■手足の震え
■動悸
「かぶれ」はテープ剤すべてに言えることで、肌がまだ弱い赤ちゃんに特におこりやすいですが、ひどくなければ貼る場所を変えたり、数日たてば治ることが多いです。
「手足の震え」と「動悸」は、ホクナリンテープの成分が影響しています。
ホクナリンテープの成分は皮膚から吸収されて、血液にのって気管支まで運ばれ、気管支をひろげる働きをします。
その成分が心臓や神経に作用してしまったときに「手足の震え」や「動悸」がおこります。
ただ、風邪をひいていると震えが悪寒からくるものなのか副作用なのか、判断しづらいかと思うので、そんなときはまず医師に相談することをおすすめします。
ホクナリンテープの副作用で震えがおこった経緯
5月なのに暑い時期が続く日のことでした。
1ヶ月以上も咳が長引くお兄ちゃんとは対照的に、元気だった妹ちゃんが急に咳こみだし嘔吐するほどに悪化しました。
苦しくて眠れないようなので、処方されていた飲み薬とホクナリンテープを背中に貼りました。
夜中も嘔吐は続き、39度の発熱、寒気からか手の震えもあったため朝一で小児科へ走りました。
病院についた途端悪化!
病院までは自転車の上でやけにおとなしかったのを覚えています。
院内で受付を済ませ、熱を測ってみると40.2度まで急上昇していました。
さらに看護師さんが脈拍を測ると200を超え(通常100前後)、右手を中心に体全体が見て分かるほど震えています。
しかも妹ちゃんは当時白衣が大嫌いで大泣きするので、さらに脈拍は乱れ、呼吸も不安定になっていきました。
お兄ちゃんもつられ泣きして大注目をあびますがそれどころではなく^^;
産後初めて「死んじゃうかもしれない…助けて!」と恐怖で目の前が霞んで見えました。それほどぐったりとした様子だったんです。
看護師さんも慌てて、番号を抜かしてすぐに診てもらえるよう取り計らってくれました。
テープを剥がしてから震えがとまるまでの時間は?
医師はすぐにホクナリンテープの副作用の可能性を考え、すぐにテープをはがし帰宅しました。
時間列はこちらです。
ホクナリンテープを貼ったのが 前日18時
→数時間後から、かすかな震え始まる
→翌朝 全身の震えと動悸がひどい
→9時にはがす
→20時頃 震えなくなる
9時にはがして、震えが治まったのが20時だったので11時間ほどかかっていたことになります。
ホクナリンテープは24時間効果が続くように設計されているため、体内から成分がなくなるまで時間がかかったのだと思います。
ホクナリンテープで震え・動悸が起こったときの対処法は?
「震え」はあくまで意識があり、目線も意識もしっかりしている状態のことです。
意識が朦朧としていたり視点が定まっていない場合は「てんかん」や「痙攣」の疑いがあるので、緊急な対応が必要ですので注意してくださいね。
震えが起こる原因としては以下2つの原因が多いです。
■熱が上がり始めるの時の寒気
■今回のような薬の副作用(咳止め系や一部の抗精神薬系
特にホクナリンテープは薬局で勤めている時も「副作用が出た」という患者さんが多くいたので、比較的出やすいのかもしれません。
その場合は医師が副作用の程度と効果のバランスを考えて、副作用が軽く効果が必要である場合はそのまま続けることもありますので、自己判断は避けることをおすすめします。
ただあまりに震えがひどく、ホクナリンテープの副作用の可能性があり不安な場合は、まずテープを剥がしてから医師にその旨を相談してみてください。
【ホクナリンテープの副作用】まとめ
ホクナリンテープには副作用が3つあり、「かぶれ」は貼る場所を変えて様子をみる、「手足の震え・動悸」は程度によっては剥がしてから医師に相談する、自己判断はしない、という対処法でした。
冒頭の繰り返しにはなりますが、私は今回妹ちゃんの症状が悪化する前に気付いてあげることが出来ず、辛い思いをさせてしまいました。
お子さんが急に震えだしたら動転して冷静な判断ができなくなってしまうかもしれませんが、こんなこともあるんだ、と思っていただけたら嬉しいです^^
怪我・病気関連です。あわせてどうぞ▼